新刊のおすすめ


午前中2時間授業をし、午後からは小中連携の研修。
5限は他校の先生がウチの学校の授業を見学されるので、
最初同じように各クラスを回って、
一通り見た後は図書室に戻りひたすら新刊登録。
今回来た中で特に面白いのは、


川の光

川の光


ゆうびんやさんおねがいね

ゆうびんやさんおねがいね


ねぼすけはとどけい

ねぼすけはとどけい


川の光』は大人が読んでも面白いし、
子どもにも読んで欲しい物語。
3匹のネズミの家族がさまざまな苦難を乗り越え、
安住の地を求める旅の話。
しかしただ単に「辛いねぇ、苦しいねぇ」
というハラハラドキドキ物語ではなく、
苦難を乗り越えるために親子、ご近所、
同族、はては他種族を超えて助け合う
という物語が根底にあるのが良い。
人間だって、どうしようも無い壁に立ち向かった時、
結局最後には「いかに他の人と助け合えるか」
というのが大事になってくるのだと思う。
そういうことを感じ取って欲しいなぁ。


あとの2冊はもうここで詳しく申し上げる必要無いほど
学校図書館では定番ですね。
『ゆうびんやさん〜』は思わず心がほこほこしてくる絵本。
『ねぼすけ〜』は30年以上も前に書かれた絵本の新装版。
とてもそんな昔に書かれたとは思えないくらい、
絵も物語りも今読んで色褪せないお話。
小津安二郎の『宗方姉妹』という映画に


「本当に新しいってことは、古くならないってことだと思うの。」


という台詞がありますが、まさにこれ。
本当に良い物語はいつの時代にも新しい。