『極北の狩人』
このところ休日はどうにも出かける気にも
釣りに行く気にもなれず
「久々に精神的倦怠モードか?」という状態なんですが、
しかしさすがに週末休みのどっちかは
図書館に行かないと仕事にならないので
図書館に行こうと思ったら、
今日は土曜日の祝日の振り替え休日で休み。
今週の図書の時間どうすんべか…
中の方でもレファ(レファレンス)が久々に1件あったのに。
しかしまぁどうにもならんので今日も一日引きこもり
(ちなみに昨日も運動会と打ち上げの疲れで引きこもり)。
先日図書館に行った時に新刊コーナーで見つけた
『極北の狩人 アラスカ、カナダ、ロシアの北極圏を行く』
(椎名誠、講談社)を読みきる。
![極北の狩人 極北の狩人](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/510SB3MKP2L._SL160_.jpg)
- 作者: 椎名誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (6件) を見る
拙者はこの椎名誠という作家が好きで、
これまで出てる氏の旅行記はほとんど読んでます。
世界の極地や僻地や未開地に行きながらも
決して堅苦しいスタイルに陥らずに、
行き当たりばったりのトラブルを楽しみながら
鋭い視点でさまざまな物事を面白可笑しく書いていて、
そんじょそこらの旅行記ものよりは断然面白い(と思う)。
最近は歳を重ねたためか少し堅くなった感はあるものの
まだまだ楽しませてくれていてます。
で、この本は氏が予てから興味を抱いていた
極寒の地に生きる「エスキモー」「ユピック」と言った
「極北の狩人」の「現代」を追う旅。
冬はブリザード、夏は殺人級の蚊に襲われるアラスカ。
零下20℃まで下がる極寒のシベリア。
そこに日本人と同じ祖先を持つモンゴロイド系民族の
「エスキモー」「ユピック」が現代の文明社会の中で
どのように生きているのか、を氏自ら見に行くんですが、
先ほど書いたように少々お堅い研究風な部分もあるものの、
基本的にこの人が直接見に行くとやっぱり
どこか良い意味で気の抜けた視点が入り面白い。
「アラスカの極北にてバギーと一体化する超絶肥満体」
についてのくだりやビールを愛してやまない氏が
カナダの禁酒区域でビールに飢える様なんかは
読んでいて楽しい。
この本の旅行記はテレビでドキュメンタリーとして
放送されたので知ってる人も多いかもしれませんが、
テレビより本の方が断然楽しいわ、やっぱり。
あぁ〜しかしこういうの読むと旅行した気になって
益々出かける気がなくなるなぁ。