電算化の話


さ〜あ、どんどん仕事を終わらせていきますぜぇ〜。
新着図書をようやく全て登録し終わり
(地理の調べ学習本の装備が時間かかった…)、
図書の時間少しずつ請求記号を貼り替えていき、
午後からは授業無しだったので図書登録マニュアルを
ようやく完成させる。
図書登録マニュアルも1年かけてようやく完成だ…
前にも書いたかもしれませんが、
「図書登録マニュアルが無い」という信じがたい現状を
これでようやく改善することができる。
というか、本来ならこれは電算化前に行っておくべきこと。


これから学校図書館の資料を電算化する人に
声を大にしていっておきたいのだけれど、
電算化前に必ずすべきことは、


(1)登録マニュアルの作成
(2)配架の見直し・分類の見直し


この二つ。


まず、資料登録のマニュアルをきっちり作っておかないと、
数年後には重複書誌・重複典拠が山のようにできている。
気づいた時にはもう手遅れ、修正不可能。
間違いに気付いた者が少しずつ直していくしかない。
例えマニュアルを作っても間違いはおこるだろうけど、
最初にかっちりしたものをつくっておけば、
その分被害は最小限で済む。


あと、電算化前に協同で作っておけば司書同士の
共通理解もしやすいし分担して作ることもできる。
後から作るとなると臨時職員の多い学校図書館司書ではまず
「一体誰が作るんだ」という話から始まり、
誰か一人がその負担を被ることになる。
ただ作るだけではなく他司書への説明やら
他司書からの注文に対する修正やらまで全て。
繰り返しになるけど、「電算化前には必ずマニュアル作りを」。
これが原則。


そしてもうひとつ、電算化前に必ず配架・分類を見直すべき。
これはオレの持論ですが、「日本十進分類法」は必ずしも万能ではない。
ところどころ曖昧な分類、重複する分類が存在する。
例えば「植物の育て方」「動物の飼い方」の本は4類と6類どちらか、
歴史人物の伝記は「289」なのか「281〜288」なのか、
環境関連の本はほぼ「519」に入るのに
リサイクル関連の本だけ「518」に入るのは不便ではないのか、
パッと思いつくだけでもこれだけある。


増してや学校図書館のサービス対象は子ども。
大人でもこれらの分類をややこしく感じるんだから
子どもならばなおさら複雑に感じるはず。
だからこそ、電算化前にきっちり分類方針を決め、
それを元に今ある本の請求記号を貼りなおし、
なおかつ子どもが本を探しやすい配架に変更しておく必要がある。
それらを完了した上で電算化すれば、
資料検索や分類のバランス把握などのデータ活用もできるというもの。
配架・分類が無茶苦茶なまま電算化しても、宝の持ち腐れ。


まぁ、以上は全部ウチの市の学校図書館
当てはまることなんですがね orz
電算化して8年も経つのになんで誰も
図書登録マニュアル作ろうとしないのかねぇ…
新着図書登録する度に著者典拠や出版社典拠を修正してます。
だから新着図書登録に余計な時間がかかるんだよな…
皆さん、マニュアル作りはきっちりしときましょうね。